2016年9月18日日曜日

家族で雲ノ平へ ③



決意を固め黒部五郎岳へ




雲ノ平を過ぎると下山までに2日は最低でもかかる

というかそのまま折立までピストンしても2日かかるか。



そんなこんなで先へ進むことを決断した我々

最終日天候が崩れることはこの時は知るよしもないまま先へと進んだのだった。










あまりの晴天で日焼けが痛くて仕方がない

奥に見えるのが槍ヶ岳。



ここから一気に下りそして一気に登る。

まあでも全行程の中で3日目(雲の平〜黒部五郎小屋)が一番短くてラク。









この日も早めに出たので遊ぶ時間も想定内

渡渉ポイントごとに遊びます。












ほどなくして「三俣小屋」



どうやら結構有名な小屋らしく

カフェはけっこうにぎわっておりました。




写真撮り忘れたので公式HPより



特にカフェから見える槍ビューが素晴らしい。

槍ビューだと常念岳が有名みたいですがこっちのほうがすごかったような気がします。


しかし北アルプスの小屋のクオリティは高いなっていつも思う。

食事の値段もそれほど高くないし小屋ごとのグルメを楽しむってものいいよね。






テント場から小屋を望む,奥にそびえるのは鷲羽岳

このテント場様々なトレイルの分岐点だし眺望がすばらしいので人気があるそう

水も豊富だしね。


泊まりたかったけど翌日のこと考えると黒部五郎までいかないと大変なことになります。






さあこれからこの旅で唯一のピークを目指します。
「三俣蓮華岳」

小屋から山頂までは岩ゴロゴロ、砂も適度にミックスされており最高にすべりやすい。

山頂からは一気に下る。
今回のルートはホントにアップダウンの連続
登っては下って。下っては登ってをひたすら繰り返す。


その割に娘のテンションは高くとても助かる、
というか体力がどんどんついてきているので何度か登りで追いつけなかった。




三俣蓮華岳山頂付近ハイマツの中を行く








双六岳までの縦走路











三俣蓮華岳山頂














黒部五郎小屋を目指します。


結構急な坂を下り続けると小屋が見えてきた。

まだ昼頃だったのでもう少し先へ行きたかたけど
この先は太郎平まで(CT10時間)小屋がないのでここをキャンプ地とする。







山に囲まれ眺望はないが素晴らしい雰囲気。

今回の山旅で一番好きな小屋は黒部五郎小屋でした。








ここで翌日の天候を知らされる。

「明日は朝から1日雨だよ」

「太郎平まではコースタイム10時間なので結構キツイよ」




最後の最後で雨かよ。。








テントを張り終える頃になると曇ってきた。
まだ昼頃だったので低い方の幕営地はノーバディ。一番手前の大きな岩の横へ張った。
娘は岩で遊ぶのが楽しくてしょうがない様子、登っては嬉しそうにしていた。







まあ深く考えても仕方ないのでとりあえず嫁とビールで乾杯

夕方くらいになるとテント場も賑わい始める。


隣のテントが遅く到着し宴会を始めたもんだから嫁がイライラしていた。

自分は翌日の行程を考えるとなかなか寝付けなかった。










朝起きると雨というか霧雨のような感じ。

時折晴れ間も見える。



この旅で最も長く最もハードな1日が始まったのだ。

「どこでもドアがあればお金払ってもそっちを選ぶ」

そんな心境だった。


ところが登り始めは晴れ間も見せる程度の天気。

もしかしたら黒部五郎岳山頂までもつかな?

とか考えつつ登る。


途中山頂からピストンしてきた方に聞くとやはりガスで何も見えなかったらしい。




ここで一つの議論というか皆がどう考えているか聞いてみたいんだけど

1、ガスでも雨でも関係ない、とにかく山頂は踏むべし

2、晴れてなければ山頂へは行く意味なし

という考えの違い

大きく分けてこの二つだと思うんだけど

ウチら家族は完全に2の方の思想なワケで。



当然黒部五郎岳はスルー。

遠いし次回来るかわからなかったけどスルー。(多分行かない)





山頂への分岐点で撮影。

真っ白で何も見えねえ。。。




まあ楽しみなんて山だけじゃないし。


「その時期一番適した場所で適した遊びをする」

ってのを家族でのテーマにしているので気にしません。




このあたりから風雨が激しくなり、下りで道迷いになりそうになる。




jim「足跡から考えると真っ直ぐ下るようだけどなんか変じゃない?」

嫁「え、でも足跡はこのまま真っ直ぐだよ」

jim「いや、なんかおかしい。こんなとこで迷ったら絶対に今日中に着かないぞ」

嫁「そう。。?」

jim「やっぱりこっちだ、マーキングしてあるよ」




何度かこんなやりとりをしたと思う。

天気も悪いし北アルプス最深部だし人も少ない、道迷いだけは絶対に避けなければならない。






雨の中歩き続けること6時間、ようやく太郎平小屋が近づいてきた。






小屋近くで雷鳥の親子に遭遇。

雷鳥は天気が悪い時の方が会えるようです。


しばし撮影大会、娘も喜んでました。




ようやく着いた小屋で食事。

ほっとするひと時です。




さあここまできたら後は折立まで行くぞってモチベーションのまま下山開始。

雨はさらに激しくなってくる。




シールラインのソックスダメじゃん、自分のはビチャビチャでした(嫁と娘は大丈夫だった)

でも年末に行くNZの予行練習にぴったり、

色々と雨対策の参考になりました。

あと1日中雨でも大丈夫だなって思える経験もね。



折立までの下りはトレイルがほぼ川状態だったので何度も転倒。

いやーキツかった、トレポ無しじゃ乗り切れないよ。







下り続けること2時間。




おおーやっと自販機が!


思わず感動しちゃたよ。






記念に家族三人で。

みんな靴がびちゃびちゃ酷い状態。

風呂に4日入ってないしね。



ここで車を上の駐車場に停めて心底よかったと思った。

簡単に着替えとにかく風呂へ直行。




風呂後は富山駅周辺でグルメでも。





さすが港町だけあって寿司が美味い。

また富山行きたいな。



そんなこんなで濃厚な4日間の夏休みが終わったのでした。

来年はどこ行こうかな、その前に年末のNZだ!




2 件のコメント:

  1. お疲れ様でした〜

    僕も2かな。
    雨風ならリスク増えるピークや稜線は歩きたくないっすね(^^;;
    子連れだとそれが前提に来るので、1は却下w
    ま、ソロだとしても2の思想ですw


    娘さん、本当に逞しくなってますね!
    サーフィンの動画も見ましたが、かっこいい^^


    NZハイク、楽しみにしてます。
    義兄が住んでいて、いつか行きたいなーと思っているので参考にさせてください。

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    1. 自分もソロだとしてもガスってたら山頂へは行きません。
      行く人見ると何しに行くんだろ?って思います。

      サーフィンでもスキーでも登山でも何でもいいんですよ。はっきり言って楽しければ。
      その時その時で無理せず適した遊びをするのが一番です。

      NZに親戚がいるのですね?いいなー
      とりあえず海外ハイク初体験なんでどうなることやら・・・

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